第十四話 父が怪談を嫌う本当の理由

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本当にあった心霊話

第十四話 父が怪談を嫌う本当の理由

[体験者] 東京都調布市・佐藤芳子さん・38歳・主婦

父が怪談を嫌う本当の理由

私の父は怪談や心霊系の話が大嫌いです。決して臆病なわけではなく、むしろ気性が荒く怒ると手がつけられないような人です。そういう性格の人がお化けをバカにするのはよく聞きます。しかし父はそれを越えて怒り出すのです。

私が子供の頃、オカルトブームだったこともあり、夏になると兄とふたりでよく怪談バラエティ番組を見ました。でも、見ているのを父に見つかると「そんなくだらないものを見るのはやめろ!」と怒鳴られ、テレビを消されてしまうのです。他にも、友達から借りてきたオカルト本を勝手に捨てられてしまったこともありました。「あれは友達から借りたものなのに」と説明しても、「あんなしょうもないものを借りてくるほうが悪い」と言って聞かず、仕方なく私はなけなしのお小遣いを削って同じ本を買って、それを友だちに返しました。とにかく、私の父は異様なほどに怪談や心霊系の話が嫌いなのです。普段は厳しくも優しい父なのですが。 その後、私と兄も大人になり、今ではふたりとも結婚してそれぞれ子供も1人ずつ授かりました。お盆や正月に帰省のタイミングが合うとうちの実家は大賑わいになります。父も孫の前では厳しい顔がほころび、優しく甘い「おじいちゃん」になります。

前置きが長くなりました。ここからが本題になります。数年前、父と母、私達家族、兄達家族で旅行に出かけました。場所は沖縄です。とても暑くて驚きましたが、やっぱり海はとても綺麗で、子供達も大はしゃぎして遊び回っていました。全員が乗れるワゴン車をレンタカーで借り、さまざまな観光スポットを巡ったりもしました。そんな沖縄巡りの最中、父が「行きたくない」「ここはやめよう」と言う場所がいくつかあったんです。その中には有名なところもあり、一番困ったのは国際通りに行きたがらないことでした。国際通りとは那覇市の中心部にある商店街で、観光客がお土産を物色する際は必ず立ち寄ると言っても過言ではありません。そこに「行きたくない」と言い出したのです。私達は知人へのお土産を買わなければならないし、国際通りに行かないわけにはいきません。なので、結局、父と私達の子供達だけホテルで待っていてもらい、母と私、兄の3人で国際通りに行きました。

そういえば……父は昔から時々、訳の分からない理由で私達の行動を制限することがありました。近所にあるあの公園では遊ぶな、とか、今日家に連れてきたあの子とはあまり仲良くするな、とか、ちょっと理不尽とも思えることを言い出すのです。そんなことを思い出しました。

ところで、私の兄にはちょっとだけ霊感があります。とはいっても、霊能者、というほどではなく、妙な気配を感じたり、物音を聞いたりする、といった程度です。そんな兄が、国際通りのあちこちで、きょろきょろと辺りを見回したり、険しい顔をしたりしていました。「どうしたの?」と聞くと、「この辺は多いなあ……」とぼそっと一言、呟きました。どうやら兄曰く、国際通りには霊がかなり多いようです。後日、ネットで調べて心霊スポットとして有名であることも知りました。もしかして父が行きたがらなかったのは、霊の気配がするからなのでは、そんな疑問が頭をよぎりました。

旅行から帰ってからも、父の旅行中の奇行が気に掛かりモヤモヤしました。しかし父に直接聞くのは怖いので、私はあの時父が「行きたくない」「ここはやめよう」と言った場所をひとつひとつ調べていきました。すると、どの場所も心霊スポットと言われていたり、第二次世界大戦の際に凄惨な歴史のある場所であったりすることがわかったのです。

父が怪談や心霊を毛嫌いする理由。それは単に嫌いなわけではなく、本当はそういったものに人一倍敏感だからではないのか。私達がそういったものに触れようとした際に激怒したのは、悪いものから遠ざけようとしていたからではないのだろうか。今では、そんな確信めいたものがあります。本当は優しい人ですから。

霊能者による検証コメント

大変興味深いお話を聞かせていただきました。順を追ってひとつずつご説明したいと思います。

まず沖縄の各地について。かの地は第二次世界大戦中に地上戦があったこともあり、今でもその戦火で命を落とした方の無念が至るところに残っています。また、古来より「霊場」と言われる土地が多く、自然霊の力も強く、霊的な要素が極めて強い土地です。現地の霊能者(ユタと言われる方々です)以外立入禁止の場所もあります。そんな土地ですから、霊感の強い方が訪れた場合、各地でさまざまな心霊現象に遭うのは必定と言えるでしょう。

次にお父様のこと。ご投稿者様から縁を辿り霊視いたしましたが、お父様はやはり大変強い霊感を持つ方のようです。霊に対して非常に敏感で、悪いものを見たり、感じ取ったりする能力に関しては本職の霊能者並のものがあります。しかし、特別な修行をした霊能者ではありませんから、悪い霊を退けたり、成仏させたりする技術はありません。それゆえ、自分の愛する息子さんや娘さんがそういったものに近付こうとする度、厳しく叱りつけてきたのです。それはお父様の不器用な優しさであると言えます。

お父様を詳しく霊視いたしましたところ、性格的にはご投稿者様のおっしゃる通り、厳しいながらも大変愛情豊かな方であることがわかりました。昔から理不尽な理由で行動を制限されることがあった、とおっしゃっていましたが、それも一見理不尽なようで実は霊的な理由があったのだと思います。「性質の悪い地縛霊がいる」「悪い念を憑けている」といったものかもしれません。

お父様に直接お伺いするのは怖い、とのことでしたが、もし何かの機会がありましたら、そういったことについてやんわり伺ってみると良いでしょう。ご投稿者様も子を持つ親となった今であれば、腹を割って話してくれるかもしれませんよ。