悪しき霊気に縁を狂わされた依頼者のお話/イタコが語る壮絶な縁切り相談(1)

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イタコが語るコラム・エッセイ

イタコが語る壮絶な縁切り相談(1)

悪しき霊気に縁を狂わされた依頼者のお話

イタコが語る壮絶な縁切り相談(1)

私が電話占いで鑑定させて頂いた、ある依頼者のお話をさせて頂きたいと思います。

その依頼者はとにかく人や運の巡り合わせが悪く、原因を調べるために私のところまで電話占いを依頼してきたという話だったのですが、受話器を取った瞬間に悪い霊気がみなぎっているのが解りました。実はこの日、私は朝から周囲の自然霊のざわつきを感じており、これは何かの虫の知らせであることを予感しておりまして、この依頼は長丁場になることをこのとき理解したのです。

その依頼者のまとっている霊気ですが漆黒の様な深い闇であり、一度この闇に囚われると霊能者以外の人間では抜け出すことが出来ない程に粘着質で危険な気配を感じ取りました。これだけ危険な霊気に付きまとわれている依頼者は、これまでの人生で相当に苦しい状態にあったというのは想像に容易い事でした。私は依頼者に「今までよく頑張りました」と労いの言葉をかけて、霊気の状態と今置かれている状況について説明をしました。しかしそれを聞いた依頼者の不安は高まり、次の瞬間依頼者のまとっている悪い霊気がさらに強まってしまったのを感じ取りました。

迂闊でした。この悪しき霊気は、取り憑いている人間の恐怖心や絶望感をエサにして強まっていくという性質を持っており、私が不安を取り除かせようとしてかけた言葉は逆効果になってしまったのです。こうなってしまっては言葉だけでは心を落ち着かせられないと悟った私は、依頼者に安らぎの念(オーラ)を送り続けました。依頼者に真の安心感を与えるためには、精神とオーラの両面を安定させなければなりません。カウンセラーはオーラを使う事が出来ませんので、この様な事態は我々霊能者でしか解決出来ません。そして私は心に誓いました。「今回の依頼はとても大変なものになるが、絶対にこの悪しき霊気からこの人を救ってみせる」と。

我々霊能者は、自身の能力がコントロール出来なかった幼い頃、この様に霊気の暴走に苦しんだ過去が必ずあります。そして私が電話占いで活動をしているのは、少しでも多くの人を霊現象から救おうと決めていたからです。霊現象からなる障害は、襲われた事のある人間にしか苦しみは理解出来ません。もしもあなたの周りで不可解な出来事で苦しんでいる方がいらっしゃいましたら電話占いで霊能者をお尋ね下さい。電話占いには私と同じ志を持つ霊能者が多数活動しています。その問題は必ず解決出来るでしょう。

前世から続く悪縁とは?

私は依頼者の霊気に不可解な点を感じ、詳しく霊気を調べる事にしました。通常ならば霊視能力で簡単に見える霊気の流れですが、闇のように濃く深いものはじっくり観察しなければ性質が解りません。霊視の眼を細め、闇の奥底を読み取った私はその原因を見抜きました。依頼者にまとわり憑いている霊気は、前世からの悪縁によるものだったのです。縁というものは通常は現世のこの時代にのみ通用するものです。しかし極稀に強すぎる思いは時を超えて悪影響を与えるという場合があるのです。そしてこの依頼者を取り巻いている悪しき霊気こそが、時を超えてやって来ている前世からの悪縁なのです。この悪縁を打ち破る為には、悪しき霊気を送り込んでいる主を懲らしめなくてはいけません。しかし霊気の主は遠い過去の人です。これでは主の退治はおろか居場所さえ分からないでしょう。しかし、私はイタコです。遠い過去の人物の魂でも、見つけ出して口寄せする事が出来るのです。私はその魂を口寄せで呼び出す事にしました。私の魂をあの世の狭間に送り出し、あの霊気と同質の霊気を探知して見つけ出します。それがイタコの口寄せという霊能力の本質なのです。

あの世とは、物質的な世界であるこの世とは異なり、距離というものがありません。ですので、魂を見つけ出す事が出来れば簡単にその魂をこの世に連れ出す事が出来るのです。しかし、あの世に存在している魂の数は、この世のものとは比べ物になりません。この世の人間での数は70億人ほどの人数がありますが、あの世では人間以外の動植物の魂も同じような形と気配をしています。これで分かっていただけたと思いますが、あの世はこの世の人間の数以上に魂の数も空間の密度も高い世界なのです。ですので、そんな中から狙って魂を降霊できるのは、数多い霊能者の中でもおそらくイタコだけのはずです。

私はそんな数多く魂の世界の中から、あの悪しき霊気を放っている魂を見つけ出す事が出来ました。悪しき霊気は特徴的なものでしたので、見つけるのには苦労しませんでした。そしてこの魂をこの世に呼び出し霊気を送るのを止めるようにさせなくてはなりません。私はその霊気の主に重なるように自分の魂を合わせまして、この世に戻りました。こうする事であの世側の魂をこの世に引きずり出す事が出来るのです。そして私はあの悪しき霊気の主を自分の身体の中に入れました。それは大変危険な事なのですが、私がイタコである以上、あの世から呼び出した魂の置き場所は自分の身体以外には無いのです。

その後の依頼者

魂をあの世から口寄せで呼び出した私ですが、ここからが本番です。通常の悪霊退治の場合ですと、霊能者はあの世に魂を追い払えば終わりなのですが、この魂はあの世からでも霊気を送り縁を狂わせます。ですので、追い払うのでは無く説得する必要があるのです。

私はまず、依頼者の姿を呼び出した魂に落ち着いて見るように話しかけました。初めのうちは私の身体を使ってのたうちまわっていたのですが、次第に落ち着きを取り戻したその魂はかつて恨みをいだいた人物とは違う姿をしているという事に気が付くと、暴れまわるのを止めました。そして私は霊能力で、「あなたが恨んだ人間はもう死んでいる。この人は同じ魂を持っているが、あなたにとっては別人だ」と心の中に言葉を送り込みました。するとその霊は「すまなかった」と私の身体を使って依頼者に言い残すと、霊気を送るのを止めてあの世に帰っていったのでした。こうして私はイタコの口寄せの力を活かして、縁切りを解決する事が出来ました。おそらくこれはイタコの能力を持っている霊能者の私にしか解決できなかった依頼だと思います。他の霊能者では、あの悪しき霊気を完全には止める事は出来なかったでしょう。

その後の依頼者の生活ですが、縁の繋がりが正常化された事もありまして平和な日々を送っていると話してくれました。また縁が切れた事もあって、以前から付きまとわれていた嫌な知り合いとも関わり会うことが無くなったとも語っておりました。この様な事態は極々稀な出来事なのですが、電話占いで寄せられる縁切り依頼の中には、こじれにこじれた複雑な縁の方も多く見られます。イタコであり霊能者のひとりでもある私の意見を申しますと、「生きている人間が一番怖い」という言葉があるように、縁をこじらす原因の多くは生きている人間によるものが圧倒的に多いのです。

ですから人間関係に悩んでいる方は、電話占いの縁切りを是非とも利用してもらいたいと思います。会話や生活態度で他人と仲直りする事はとても難しいです。特に縁は下手にその人と関わりますと、逆にこじれてお互いに不幸しか呼ばないという悲しい関係になるという事も珍しくありません。電話占いの縁切りはその様な悲しい関係に終止符を打つことが出来る唯一の電話占いなのです。

また私のようにイタコの口寄せという霊能力を使い亡くなった方と会話できるという電話占いもありますので、亡くなった肉親や恋人に近況報告したいという方はこちらのほうも是非ご利用下さい。