浄霊の霊能力

浄霊とは、死してなおこの世にとどまり続ける不成仏霊の嘆きや苦しみを聞き届け、供養し、清き魂として霊界に昇天させる浄化霊術の総称です。 仏教や神道のほか、キリスト教の牧師や宣教者の間で行われる祈りや讃美歌、また世界各地のシャーマンが行う死者を弔う儀式など、さまざまな方法があります。

主に葬式などで用いられることが多いものですが、人に霊障をもたらす不浄霊を退けるための方法として用いられることもあり、ただ霊を追い払うだけの除霊より、数段高い霊能力が求められます。

一度昇天した霊魂が同じ形で現世に戻ってくることは二度とありません。霊界に返り、輪廻転生を経て、別の魂として生まれ変わることとなります。

浄霊によってどのような問題が解決するか

霊に対抗するための術ですので、主に心霊現象全般を解決させます。死者霊の憑依に悩まされている、親族や知人が亡くなったあとで不浄霊になっている、といった状況を解決します。また、土地や建物に憑いた地縛霊を浄化することで、場所を清める用途でも用いられます。

• 不浄霊を昇天させこの世から消し去る
• 縁ある者の魂を確実に霊界に送り届ける
• 土地や建物を浄化し、清浄な空間にする

浄霊と除霊は、場面や霊の性質によって使い分けられます。力の強い霊能者であれば、霊体の意思を無視して強制的に昇天させる浄霊も可能となります。しかし、強制浄霊は魂の意思を無視することにも繋がります。また、浄霊を必要としない霊体も存在します。必ずしも浄霊が除霊の上位版であるとは言えません。

浄霊によって昇天した霊のその後

不浄霊も成仏させ、霊界に返す浄霊。霊界に返った霊達は、高位霊の下へと向かい、前世での行いを振り返り、使命をどれだけ達成できたか、どれほどの悪業を背負ってしまったかをおさらいします。

その後、使命の達成や背負った業に応じて、来世の生が割り振られます。しかし、必ずしも「良いことをした魂には良い来世が、悪いことをした魂には苦難の来世が待っている」というわけではありません。

前世の生を受けて魂がさらなる高みを目指すため、来世という名の新しいステージが設けられるのです。