霊媒師・イタコとは ~陸奥鑑定所の霊能者たち~
インタビュー:その2「御咲羅先生」
現代女性は案外と内気ですよ。片思い成就の最終手段としては、相手への念送りをします
聞き手「御咲羅先生は片想いを成就へ導くのが得意だと伺っています」
「得意というかその手の相談は、たしかに一番多いですね」
聞き手「どんなシチュエーションが多いのですか?」
「会社の同僚、同じ大学の男子、取引先の営業マンとか、その相手と多少のコミュニケーションというか面識はあるけれど、それ以上の関係に進む勇気がない、あるいはチャンスがないという相談をよく受けます」
聞き手「自分から告白とかアプローチができない?」
「はい。今は女性の方が恋愛や結婚に積極的というイメージがありますが、鑑定の電話を受けている限りではそういう感じは全然ないです。まあ、いわゆる肉食系女子なんかは自分から告白することを恥ずかしいなんて思わないわけですから、最初から電話占いなんて利用しないですよね(笑)」
聞き手「そういうお客さんに対してはどういう形で対応しているのですか?」
「ケースバイケースですね。でも、大きく分ければ、アプローチのチャンスがない人、アプローチする勇気がない人、後はその両方がない人の三通りなので、最初のケースでは相手の状況を重点的に霊視して、どういうときにその機会が生じるのかをアドバイスすることが多いです」
聞き手「二番目のケースでは?」
「念送りをします。電話越しに私のパワーをお送りして積極的になれるようにメンタル面を強化します。あとはそれと併せて自信を持ってもらうためのアドバイスかな」
聞き手「どういう感じのアドバイスですか?」
「相手の気持ちを見て相談者の方に好意とまではいかなくても、何らかの興味を抱いているようでしたら、それを伝えるだけでも多少の自信が持てますし、後は『あなたの魅力はこんなところです。だからそこをさらに伸ばす努力をすれば、相手が貴女を見つめてくれる可能性も高まりますよ』と」
聞き手「女性としてのチャームポイントを指摘してあげるのですね?」
「はい。とくに電話占いに相談されるような内気な方というのは劣等感の方が勝ってしまって、自分のプラス面が分からない人、多いですから」
聞き手「その辺も霊視で見るわけですね?」
「そうです。内面的な魅力を含めて、その人のチャームポイントはどこかなと入念に探します」
聞き手「第三のケースではどうされるのですか?チャンスも自信もないという人は?」
「第一、第二のケースでの対応を組み合わせた形になりますね」
聞き手「相手の気持ちと状況の確認、それから本人に自信を持ってもらうこと、そして本人への念送り、ですか?」
「はい。基本的にはそうです。でも、状況が圧倒的に不利な場合、例えば想う相手が別の女性を好いているとか、相談者の方を全く女性として見ていない、あるいは嫌っているというケースもあるわけで、そういうときには相手の男性にかなり強力な念を飛ばします。まあ、最終手段ですね」
聞き手「先生の念で相手の気持ちや嗜好性を変える、ということですか?」
「そうです。かなり意識を集中しないと成功しないので、鑑定中にそれをする場合は、最低十二~三分くらいは時間をいただきます」
聞き手「それは祈祷と考えて良いのですか?」
「加持祈祷のような古典的な作法に則った祈祷術ではないです。あくまで私個人のやり方です」
聞き手「失礼ですが、効果はどの程度あるのですか?」
「お客様が私の鑑定をリピートしてくださって効果報告をしてくれないと正確な数字は出せないですが、恐らく80%くらいの方は効果が出ていると思います」
聞き手「後の20%は?」
「相手への念飛ばしを二~三回繰り返せば、100%成就させる自信はありますよ。でも、リピートしてくださるお客様ばかりとは限らないので、一回のみの念飛ばしでの成功確率は80%ということです」
聞き手「念を飛ばしたときに手応えみたいなものはあるのですか?」
「はい。成功率80%というのも、そこから推測しています。相手に私の念が届いた瞬間というのは、一種の共振作用みたいなものが起きて相手の想念の渦がこちらにも一挙に流れ込んでくるので、『あ、届いたな』とはっきり分かるんです。逆にその手応えがないときは『今回はダメだ』と」
聞き手「でも繰り返せば届くと?」
「はい」
聞き手「念飛ばしが成功すれば相手からの逆アプローチ、逆告白なんかも期待できますね」
「そういう報告をいただくことはよくありますよ。でも、愛の告白とかアプローチはご自分でしていただきたいですね、できれば」
聞き手「なぜですか?」
「だって、相思相愛になれたときの達成感が大きいじゃないですか、その方が」
聞き手「たしかにそうですね」
「恋愛もまた魂というか精神の修行ですから、100%霊能者任せにするより、ご自分で努力した方が得られるものも大きいんです」
聞き手「恋愛も修行、ですか?」
「そうです。理想を言えば、振られる経験も含めて良い恋愛をいっぱいして、ご自分の魂を磨いていただきたいと思います。恋をすればするほど女性というのは美しく魅力的になっていきますから」
聞き手「なるほど。何から何まで霊能者任せでは、自分磨きができないと?」
「そういうことです。その辺のところをよく理解された上で、鑑定を受けていただくと宜しいかと思います」