霊媒師・イタコとは ~陸奥鑑定所の霊能者たち~
インタビュー:その3「天宝先生」
恋愛や対人関係の悩みでは相手の心情と状況を読み取って対策を立てる、これが基本ですね
聞き手「先生は人の気持ちを読み取ることが非常に上手いと評判ですが」
「私の得意分野です」
聞き手「心情読解というのは霊視みたいなものなのですか?」
「相手の思念を読み取るので霊視とは違いますね。霊感に近いのかな」
聞き手「相手のことを思い浮かべると自動的にその気持ちが分かると?」
「自動的ではないです。かなり神経を集中します。とくに電話占いだとその相手と対面しているわけではなく、さらに第三者の思念や心情を読み取る場合は、最初に霊視でその第三者自体を捕捉しなくてはならないので二重の手間になるわけです。ですから、自分で言うのもなんですが霊能力の中でもかなり高度なテクニックですね」
聞き手「なるほど。でも、第三者の気持ちが分かれば、恋愛や対人関係などの悩み相談が捗りますよね」
「ええ、そうですね。例えば片想いの相談で、相手に対してどんな風にアプローチすべきかを迷っているときに、その相手が相談者の方をどの程度意識しているのかが分かれば、まず脈があるのかどうかが分かります。さらにダイレクトに告白した方が良いのか、それともさりげないアプローチを繰り返して徐々に距離を縮めていった方が良いのかなども分かってきます」
聞き手「心情を読んだ結果、相手に全く脈がないという結論に達した場合はどうされるのですか?」
「それはご相談者次第ですね。諦めるということであればそこまでですし、どうしても諦められないというのであれば、念飛ばしや祈祷術などを試みます」
聞き手「大半の方は諦められない、ということになるのでしょうね」
「当然そうですね。そういう場合は試しに軽く念を飛ばしてみます」
聞き手「片想いの相手に対してですか?」
「そうです。それで手応えを確かめます。気持ちが揺らぎやすいと感じたら、今度は本格的な念操作を試みます。相手がご相談者を異性として意識するように仕向けるわけです」
聞き手「その術の成功率はどのくらいですか?」
「片想いのケースに限定してですか?」
聞き手「はい」
「結果報告をしてくださるお客様の話を伺う限り、ほぼ100%効いています。たまに向こうから逆告白されたという方もいらっしゃいますよ」
聞き手「かなり効果が高いですね」
「ええ、おかげさまで何とか霊能者としての面目は保てています(笑)」
聞き手「人の心情を読み、その意識を変えることができるというのは恋愛問題に限らず、応用範囲が広そうですね」
「対人関係の悩み全般に使えます。職場で上司や同僚との反りが合わないとか、近所付き合いやママ友との関係がぎくしゃくしているとか、そういうケース全般を速やかに関係改善へと導くことができます。ついこの前は、会社をリストラされそうになっている女性からご相談を受けまして、試しに人事権を持っている部長の意識へアクセスして念操作してみました。その結果、ご相談者の女性は何とかリストラを免れましたよ」
聞き手「そんなことまでできるのですね!まさに奇跡を起こすという感じですね」
「人の気持ちや思考に変化を与える術というのは、昔から行われてきたことです。密教の加持祈祷とか陰陽道の霊符術などがその代表です。私はそのいずれの術も使いませんが、自分なりのやり方でお客様の助けになることをしています」
聞き手「先ほど、片想いの相談についての話をさせていただきましたが、復縁や復活愛の悩みでもやはり高い効果を望むことができるのでしょうか?」
「はい、できますよ。現に一年以上経過した方の復活愛の願いを成就させたことも何回もありますし」
聞き手「復活愛の願いというのは、普通の占いのアドバイスだけでは全く解決しないという話をよく聞きますが、霊能鑑定ならそのチャンスが大いにあるということですね」
「はい。そう思っていただいて宜しいと思います。ただ復活愛と一口に言っても、お客様ごとに事情は違うわけですから、一括りにはできません。個々の詳しい状況を伺った上で適切な方策を立てますので、とにかく一度ご相談ください」
聞き手「分かりました。どうもありがとうございます」
「いいえ、こちらこそ」