霊媒師・イタコとは ~陸奥鑑定所の霊能者たち~
イタコが勧める先祖供養
亡くなったご親族やご先祖様は、必ずあなたのことを見守っていてくださいます
電話占いでイタコの口寄せをしていますと、しばしば感動的な状況に遭遇することがあります。ついこの前も、3年前に亡くなった父親の霊と話がしたいという30代の女性から口寄せの依頼を受けまして、さっそく相手の霊を呼び出して、私の口を通して会話していただきました。
口寄せの時間は15分ほどだったでしょうか。それが終わると、お客様は電話口で号泣されていました。事情を伺ったところ、彼女は子供の頃から父親に愛されていないのではないかという強い疑念を抱き続けていたそうです。成人してからもその思いは続き、大学を出るとすぐに家を出て自活を始め、それ以来、実家には一度も戻らなかったそうで、病死されたお父様の死に水を取ることもなかったとのことでした。 「父は私のことを嫌っている。ずっとそう思いこんでいたのですが、今、本人の霊と話をしてそれが誤解であったことが分かりました…」彼女は涙ながらにそう言いました。そして「父には本当に申し訳なかったと思っています」と何度も繰り返されるので、私は「罪悪感を持つ必要はありませんよ。実際にお父様とお話をしたのでしょう?きっとお父様は、あなたの心の中にわだかまっている複雑な気持ちを解きほぐすために降りてこられたのでしょう。亡くなってもなお、娘のことを大切に思い、愛し続けているということですよ」とお慰めしました。
父方母方両家のお祖父様、お祖母様、あるいはお父様、お母様など、他界されたご家族というのは、霊界に上ってもなお、この世に残した孫や子供のことを案じ続けます。そして守護霊や背後霊とはまた別の形で、生きている子孫を陰日向に援助し続けてくれるのです。また霊能者によっては、先祖因縁、あるいは先祖の祟りなどについて頻繁に語られる方もおられますが、私個人の目から見ると、先祖が子孫に悪影響を及ぼすというのはむしろ稀なケースであって、ほとんどのご先祖霊はひたすら子孫の幸福と繁栄を願っています。 日常の中で何か幸運なことが起きたとき、あるいは大難になるところが小難で済んだというとき、それはもしかしたらご先祖様や他界されたご親族の霊が上手く取り計らってくれたのかもしれません。ですから、そういうときには、「ご先祖様、ありがとうございます」あるいは「お祖父ちゃん、お祖母ちゃん、ありがとう」と心の中でお礼の言葉を送っておくことをお勧めします。
仮にその身に起きた幸運事やトラブル回避が、ご先祖やご親族の霊の取り計らいでなかったとしても、あなたが心の中でつぶやいたお礼の言葉は必ず霊界へ届きます。そうすると先方は、今回のことは自分がしたことではないのに子孫が律儀にも感謝してくれている。これは次に何か起きたときには、必ず助けてあげなくては!という気持ちになるのです。先祖と子孫の間の血筋のつながりというものは、人が肉体を失って霊界に上がっても容易には消えません。物理世界の時間に換算すれば、少なくとも100年から数100年くらいに渡ってはそのつながりが保たれます。それ以上の時間が経過すると霊が再び転生したり、自我意識を越えた高位の霊界へと上昇していったりすることで自然消滅する形となるのですが、少なくとも江戸時代や明治時代に生きた比較的近い時代のご先祖様は、子孫であるあなたのことを我が身同然に思い、霊界から強い愛情を注ぎ続けています。子孫であるあなたが、その愛情と思いやりを意識し、感謝することでご先祖様との絆はより強いものとなるのです。
ですから、ご先祖様への日頃の感謝、他界されたお祖父様やお祖母様などに対する感謝、そうした気持ちを持つことを習慣にしていると、自然に幸運が舞い込んできます。恋愛、結婚、対人関係、仕事、金銭、学業など、人生の様々な局面で行き詰まりを感じていらっしゃる方は、ぜひこのご先祖様に対する感謝の習慣を始めてください。