霊媒師・イタコとは ~陸奥鑑定所の霊能者たち~
霊能者が語る、有名人・著名人の電話占い(2)
とある会社経営者の方からのご相談
~氷白スエ霊能者~
私自身が陸奥鑑定所や電話占い陸奥を経営する形を経験しておりますので、会社の屋台骨を支える立場の者の苦悩や苦労、人には言えない数々の悩みについては理解しておる所存です。現状をどう改善すれば良いのか、この先の見通しはどうなのか、そういった尽きない悩みの種を霊能者や占い師に相談するといった話は、実に世間でもよく聞くことでしょう。そのような会社経営者や創業者の方からも、私の元へはご相談が寄せられております。
定期的に相談のお電話をいただく、とある会社の代表者の方がいらっしゃいます。父親であり創業者でもある先代から会社を引き継ぎ、“二代目は、往々にして会社をつぶす”と言われながらも苦労や試行錯誤の末に、規模をさらに大きくすることに成功した方です。一見すれば順風満帆なのですが、事あるごとにお電話でその不安だらけの胸の内をお話しされておりました。 あるときお電話いただいた際の相談事は、会社の未来に関わる大きなプロジェクトに、ゴーサインを出すかどうかで踏ん切りが付かぬと悩んでおられました。すでに100人以上の会社規模でしたから、社員を路頭に迷わせるようなことは絶対避けたいとの心の声が、直接聞くまでも無く霊聴で聞こえてきました。そこで私は、「では社長さん、ご自身の口からどうすれば良いかを聞いてみましょうか」と提案いたしました。なにやら怪訝な様子だったのも無理はありませんね。自分に聞いてみるとは一体どういうことだ、と。
私が唱えたイタコ祭文は、口寄せの霊媒術に用いられるものではあるのですが、私に憑依させたのはご相談者の未来の霊体になります。つまりこのときは、10年ほど未来のご相談者の霊体を降ろし、今のご相談者本人と語らせることとしたのです。私自身は意識を残しての口寄せでしたから、驚きと言いますか戸惑いと言いますか、まるで好きな人を前にして会話の言葉が出てこないウブな若者のように、ご相談者が迷っている様子が見て取れました。確かに「未来のあなたを呼び寄せました」と言われましても、どのように対処して良いものかわかりませんものね。ですから私の方で、未来のご相談者から語りかけるように仕向けて口寄せ鑑定を進めました。今のご相談者も徐々に舌が滑らかになり、未来の自分と話すことに戸惑いながらも、直面している決断をどうすれば良いのか、そちらを選んだ結果で今の未来になっているのかを聞き出しておられました。30分近く、質疑だけではなく意見のやり取りなども行なわれました。いついつ何が起こるから気を付けるようにとか、部下の●●はとても使える人物でこうすれば化けるとか、あくまで私は器として未来のご相談者の霊体に身体を憑依させ貸しているだけではありましたが、その熱気は感じ取っておりました。そしてご相談者は、とても満足なされてその日の鑑定を終えたのでした。
3ヶ月ほど後、鑑定依頼ではなく報告のお電話をいただきました。あのとき、未来の自分と話しが出来て本当に良い選択ができた、と。ご相談者の会社名は、もちろん私も存じております。今もなお、全国的に知られた人気のある会社として、新卒の方なども入りたい会社・企業として名前を挙げているくらいです。