本当にあった心霊話
第四十七話 金色のキツネの神様
[体験者] 大阪府茨木市・吉田紗耶香さん・26歳・会社員
先日電話鑑定していただいた者です。気になる人の気持ちを事細かに教えていただき、未来のチャンスについても教えていただきました。恋が良い方向に進みそうで嬉しいです。私にも昔、霊感があったことがあります。夢の中で金色のキツネを見て以来、未来に起きることがわかったり、霊の気配を感じたりしました。今はもうその能力はありませんが…。
子どもの頃、夢の中で金色に光るキツネを見ました。それ以降しばらく霊感めいた感覚がありました。そのキツネはとても神々しいオーラで、しっぽが何本もありました。畏れの気持ちが芽生えました。目が覚めてからもまだ不思議な高鳴りが残っていたのを覚えています。夢を見て以降、周りの人に起こる近い未来の出来事がなんとなくわかったり、なんでもない場所で霊の気配を感じて背筋がざわめきだったりする感覚がありました。でも霊感少女ぶったりしたらクラスでいじめに遭いそうなので感覚については周りの誰にも話しませんでした。小学校高学年のころから高校一年生の夏までその感覚は続きました。
高校一年生の夏休み、友達と日帰り旅行をした際、とある観光地の神社に行きました。その境内にお稲荷様の石像が祀られていたのですが、それを見た瞬間、全身に電流が走りました。特にこれといった証拠はないのですが、本能的に「夢に出てきたキツネの神様だ」と確信を覚えました。友達はみんな大して興味もなさそうにしていましたが、私は神妙な面持ちでお参りしました。それ以降、霊感めいた感覚がピタリと止まったのです。未来を予知することも、霊の気配を感じることもなくなりました。その後、学校の図書館で「九尾の狐」という妖怪がいることを知りました。私が夢で見たキツネの神様もしっぽが何本もあったので、あれは九尾の狐だったのかなと思っています。
霊能者による検証コメント
動物の一部は年を経ると超常的な力を身に着け、神霊化することがあります。神霊化した動物は身体の一部が変化します。その姿は「妖怪」と言われますが、正確には神の一種です。猫又であればしっぽが二本、八咫烏であれば足が三本、キツネもしっぽが何本にも分かれると言います。また日本には昔からキツネを信仰する風習があり、全国津々浦々、いたるところでキツネの神様を祀る稲荷神社があります。九尾の狐は伝説の神獣ですが、それ以外にも様々な狐神がいらっしゃるのです。そして、そのような神霊、神獣と接触した人は、稀に神通力や霊能力を得ることがあります。ご相談者様は大変貴重な体験をなさったと言えるでしょう。