本当にあった心霊話
第五十二話 呪いゲーム
[体験者] 神奈川県相模原市・石野多恵子さん・55歳・主婦
陸奥の占い鑑定に定期的にお世話になっています。一番お気に入りの先生が空いていない時でも、それ以外の先生に見てもらっても当たるので、本物の霊能者が揃っているという評判が本当だと実感します。日頃のお礼も兼ねて心霊体験談をお送りします。十年ほど前に娘の小学校で「呪いゲーム」というものが流行り、大騒ぎになったことがあります。
以前、娘が当時通っていた小学校で呪い騒ぎがありました。
小学生くらいの女の子はみんな不思議なことが大好きで、わたしも当時は占いやおまじないをしていた記憶があります。でも、娘の学校で起きた呪い騒ぎは、ちょっと常軌を逸していて、洒落にならない出来事でした。
「呪いゲーム」というものが流行ったらしく、名前はいかにも子供らしいセンスです。やることは一時期インターネットで流行ったひとりかくれんぼによく似ています。ぬいぐるみを用意して、お腹を割き、中にご飯や肉を入れます(給食で出たものを使っていたそうです)。そして、ここから先はひとりかくれんぼよりもさらに恐ろしいと思ったのですが、一緒に「××××」と「呪いたい子の名前を赤文字で書いた紙」を入れるのです。
実際に呪いの効果があるのはわかりません。集団催眠の一種かもしれません。子供の悪質ないたずらと言えばそれまでなのですが、学校でこの遊びが大流行してしまい、最終的に同級生のひとりが自殺未遂。ほかにも数人が転校することになりました。あくまで噂ですが、小児心療内科に通院することになった子も十人以上いたとか……。噂は尾ひれがついているかもしれませんが自殺未遂騒ぎと転校に関しては本当です。
子供のやることは時に恐ろしいと痛感しました。
霊能者による検証コメント
最初に、いただいたお話の一部を伏字にしたことをご報告いたします。××××の部分です。そのまま書いてしまうわけにはいきません。××××の部分がなければ単なる性質の悪いいたずらに過ぎませんが、××××を加えた場合、れっきとした呪術となります。そのままでも低級霊を呼び寄せる効果はありますので、くれぐれもやらないようにして下さい。子供の間では時折、本格呪術を模した性質の悪い遊びが流行ることがあります。「こっくりさん」もそのひとつで、伝統的な降霊術を簡略化したものです。感受性の高い子供がやると深刻な霊障を被る可能性もあります。
おまじないや占いを素人がやること自体は決して悪いことではありませんが、「恋を叶える」「運気をアップさせる」と程度のものに留めておくべきです。気軽に霊を降ろしたり、他人を呪ったりする類のものは決して手を出してはなりません。