家族そろって不幸に見舞われた経験はないでしょうか。偶然ならまだしも何年にもわたって不運に悩み続けていると、「呪われているのではないか？」と目見は見えない原因を考える人もいるはずです。病気やケガなどの身体的外傷やトラブルが頻繁に起こる家庭には、家系因縁が影響している可能性があります。今回は家系因縁の種類を中心に、家系因縁の調べ方と断ち切り方を紹介します。先祖を知れば不運が解決する手掛かりとなるかもしれません。不運に悩む人はぜひご覧ください。

まず、家系因縁とはなにか

家系因縁とは、先祖の悪行や先祖を恨む霊的存在がもたらす家系の不幸です。現代を生きる家族にとっては過去の話であり、関係のないことと考えるでしょう。しかし、「先祖代々呪ってやる」というセリフがあるように、強力な怨念は先祖のみならず家系全体へ影響を及ぼすのです。離婚家系や病人が出やすい家系、子宝に恵まれない家系などは家系因縁による不運の確率が高いといえるでしょう。

また、家系因縁は主に第一子が受けやすいと考えられています。特に曽祖と深い結びつきがあるようです。第一子がすべてを背負うかと言えばそうではありません。第二子以降も安全とは限らず、祖父や両親といった近代の因縁を受けやすいようです。

家系因縁を知る方法

一族のルーツをたどる

自分の身に降りかかる不幸が家系因縁の影響であるかどうかを知るには、一族のルーツをたどる必要があります。その際に有効な手段が除籍謄本を取得することです。除籍謄本とは死や離婚により戸籍から除外された記録まで記載されている謄本です。明治時代に戸籍が制度化したため、さかのぼれば最古で1886年の記録まで調べられます。

除籍謄本を取得するには、取得したい除籍謄本の本籍地と筆頭者の情報が必要です。まずは自分の正確な本籍地を確認しましょう。そして、戸籍に記載されている本籍地の役所出向いて、除籍謄本取得の申請をすれば準備完了です。除籍謄本によって先祖の歴史をさかのぼることは、家系因縁を知る大きな手掛かりとなるでしょう。

身内に情報収集をする

除籍謄本を取得して先祖の死亡歴や離婚歴を知ると、家庭に災いをもたらす不幸との因果関係がわかる場合があります。しかし、除籍謄本はあくまで表面的な情報に過ぎません。そのため、より詳しく知るには身内への聞き込みによる情報収集は欠かせないのです。

両親や親せきに大まかに家系の特徴を聞き出してみてください。今まで知らなかった過去に起こった不幸や、先祖の素行を教えてくれるかもしれません。さらに除籍謄本をチェックした際に気がかりな人がいたら、その先祖について詳しく聞いてみましょう。あまりに昔の人物だと情報がつかめないかもしれませんが、まずは何でも聞くことが重要です。家系全体を知れば共通点があぶりだせるでしょう。

家系因縁の種類

家系因縁には大きく分けて2つあります。1つは先祖の悪行による起因、そして他者の怨念によるものです。どちらも強力なマイナスエネルギーを発しています。時を経るごとにマイナスエネルギーが膨張し、一族を陥れるほどの大きな呪縛に変わったのです。

先祖の悪行による因縁

家系因縁の種類の1つ目が先祖の悪行が起因となる因縁です。具体的な悪業として殺人や窃盗、暴力などがあげられます。先祖の悪行がそのまま子孫に降りかかるのが特徴です。悪行による家系因縁は因果応報の言葉通り、先祖の行いがそのまま災いとして子孫に降りかかります。たとえば、先祖が動物を川へ沈めたり、餓死させたりと虐待を繰り返していた場合は、身内で水難事故による溺死や破産して貧困状態に陥る不幸が訪れるのです。

なお、一族の中でも祖先と同様に素行の悪い人が家系因縁の影響を受けます。理由は魂が未熟で祖先と波長が合うからです。家系で最もエネルギーの波動が低い人は、「類は友を呼ぶ」ように先祖のマイナスエネルギーとつながりやすい状況を自ら作っていると言えるでしょう。

悪霊による因縁

家系因縁の2つ目が悪霊によるものです。先祖の悪行が起因の因縁とは異なり、先祖が他者から恨まれているのが起因です。恨みや憎しみの感情で相手を呪うのは誰しもができる呪法です。先祖代々変わることなく不幸が続く場合は、相手の無念が相当大きなものだったと考えらえます。怨念はどの場面でも不幸をもたらします。特に多いのは色情因縁ではないでしょうか。先祖に不倫や異性関係が激しい人がいた場合、異性問題で不幸が訪れます。たとえば、付き合う異性がことごとく問題を抱えており、付き合うたびに借金を増やしたり暴力を受けたりするかもしれません。結婚においては、家庭内不和やパートナーの浮気に悩まされるケースが少なくないのです。

怨念の威力はすさまじく、悪霊による家系因縁の場合は死に際まで苦しみを味わうとも言われているのです。老衰を迎える前に不慮の事故や災いなどの身体的破損が大きい死に方をする可能性があるとされています。また、原因不明の変死や重度の精神疾患による死、自殺なども多い傾向にあるようです。悪霊に憑依され心身ともに支配されているのかもしれません。

家系因縁を断ち切る方法

家系因縁を断ち切る方法は、除霊やお祓いなど専門家を頼る方法が確実です。しかし、その前に先祖と向き合う気持ちを忘れてはいけません。向き合うことで家系因縁から解放されるケースも珍しくないのです。

供養をする

先祖供養は感謝の気持ちを伝える目的のほかに、天界への儀礼の意味があります。しっかり供養されている霊魂は高い波動を持ち高次元の存在に近づけるのです。そのため、盆や彼岸は墓参りをして先祖に感謝を伝えましょう。遠方の場合は家の神棚や仏壇に手を合わるだけでも思いが伝わります。いずれにしても一時的ではなく継続することが重要です。

また、先祖供養の際は家系因縁の恨みを伝えたり、幸せになりたいと願ったりするものではありません。利己的な感情や欲を捨てて、先祖に尊敬の意と感謝を示しましょう。 また、先祖供養の際は家系因縁の恨みを伝えたり、幸せになりたいと願ったりするものではありません。利己的な感情や欲を捨てて、先祖に尊敬の意と感謝を示しましょう。

家系因縁を成長の糧と捉える

精神的な解決法は効力がないと考える人もいるでしょう。しかし、家系因縁を怖がらずに成長の糧と捉えるだけで魂が成長するので、結果的に不幸から解放されるのです。不幸が続くと「なぜ私ばかりがこんな目に遭うの？」とぶつけようのない怒りがこみ上げるでしょうが、この疑問を自分なりに解釈しましょう。 すると、心あたりがいくつか思い浮かぶはずです。結果として家系因縁のおかげで、日々の行いを悔い改めることができるのです。家系因縁を背負ってしまったら不幸と思わずに、成長する糧であり試練だと捉えると、自分の力で正しい道が開けるのです。

家系因縁は解消できる

家系因縁の影響が出たからといって、先祖を邪悪な存在と感じてはいけません。先祖を恨めるほど品行方正な生き方をしているのか考えてみましょう。もしかすると自分の素行の悪さによって、後世で子孫が苦労を背負う可能性さえあるのです。そして、家系因縁はポジティブな感情と、普段の清い行動によって解消できます。不幸を恨むのではなく前向きに生き、先祖に感謝の気持ちをもって日々を過ごしましょう。