仏口
ハ行
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仏口(ほとけくち)
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イタコ霊媒師の行う降霊術の口寄せには、降ろす霊体(対象)によって呼び名がいくつかの種類に分かれます。そのうち、成仏した死者の魂、霊体を降ろす際に用いられる口寄せ術が、仏口と呼ばれています。つまりは、四十九日の法要を済ませた故人の霊体を降ろす霊媒術、と言えばわかりやすいでしょう。魂は成仏をしているので生に固執して感情に歪みを生じたり、生者に対して生きていることに嫉妬して攻撃的になったり、非協力的な態度を取ったりすることなく、イタコを通じての質問にも答えてくれることでしょう。故人の遺志や意思、思い残していることなどを身内が聞きたいときにイタコが行う口寄せ術になります。